提供価値の高め方

クラウドファンディングの効果的なリターンの決め方とは

クラウドファンディングのプロジェクトを成功させる上で、非常に重要な要素「リターン」について、「リターン」とは何か?、効果的な「リターン」の決め方、「リターン」の募集方法には何があるのか?について触れていきたいと思います。

ここで、説明するのはあくまで購入型の場合に限ります。クラウドファンディングサイトによって、呼び方、使われ方が異なる場合がありますので、ご注意ください。

リターンとは?

クラウドファンディングのプロジェクト(購入型)において、支援者・応援者に提供する商品やサービスのことを言います。いわゆる支援・応援してくれたお返し(お礼)として提供する商品やサービスのことを指します。

クラウドファンディングというと、今でも「寄付するやつ?」とか「寄付すると何かもらえるの?」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、現在では、ほとんどのプロジェクトにおいて、新しい商品や新サービスに対して応援する気持ちを込めて、「予約購入する」というような意味合いが含まれるものとなっています。

効果的なリターンの決め方

クラウドファンディングプロジェクトを成功させるには、支援者にとって魅力的なリターンである必要があります。そのため、リターンを決める際は、一人で考えるより、チームとして検討し、様々な角度から支援者から見て魅力的であるモノとなるように決めていきましょう。

決め方のポイント

1.1種類ではなく複数用意する

リターンが新商品発売としても”モノ”である場合、1種類しか商品そのものはないことが大半かと思いますが、その場合も、メインの商品に付属してオプションのようなものを複数用意して、リターンの種類を複数にするやり方ができます。

例えば”モノ”であれば、「商品を1つ購入できるリターン」「商品を2つ購入できるリターン」「商品をまとめて5つ購入できるリターン」、とすれば3種類になります。可能であれば色違い、サイズ違いなどで複数展開できるとなお良いと思います。

サービスなどがリターンの場合も、提供頻度や提供期間などバリエーションを増やすことで、複数のリターンを用意しましょう。

2.価格帯を複数用意する

上記の複数用意することにつながっていますが、意識して価格帯を複数用意してみましょう。可能であれば、比較的購入しやすい数千円のリターン、少し高めの1万円程度のリターン、数万円~10万円以上のパターンなど、価格帯を広範囲にすることもおススメです。

価格帯が広範囲に及ぶことで、幅広い支援者にアプローチできます。

3.割引価格を設定する

価格帯を複数用意する際の一つの方法ですが、本来提供する予定価格よりも割り引いた価格で提供することで、お得感を感じてもらうことも支援(購入)につながります。

クラウドファンディングは、一般的な購買と異なり、即座に”モノ”やサービスを受け取れることがほとんどなく、数か月後あるいは半年、1年後という場合もあります。

そういったことからも、支援(購入)に結びつけるために、割引価格というのは欠かせないリターン設定の一つと言えるのではないでしょうか?

4.数量限定を用意する

日本人は数量限定に弱い、と聞いたことがある方も多いと思います。これには諸説あると思いますが、強いとか弱いとかの論争とは別に、数量限定というのは魅力的なワードの一つにあることは変わりないと思います。

数量限定で用意し、しかも、割引価格というリターンの方が、支援する動機づくりとしては、ごく一般的です。

現実的に、製造するにはそれなりの期間を要する商品もあるかと思います。そのため、提供期間を少しずつ、ずらしながら、数量限定にしていくというリターン方法も必要になってくる場合もあります。結果的にその方が効果的な場合もあるでしょう。

リターンの募集方式

ほとんどのクラウドファンディングサイトで、この2つの方式を選択できるようになっています。ただし、詳細はサイト運営者にご確認ください。

・All-or-Nothing
・Aii-in

All-or-Nothing

・目標金額達成⇒支援金受領及びリターン提供
・目標金額不達⇒支援金不受領及びリターン提供不要

目標金額に達成した場合のみ、支援金を受け取ることができる方法です。同時に支援者に約束したリターンを提供する義務が発生します。

こちらの方式を採用し、プロジェクトをスタートさせた場合、目標金額に達しなければ、当然、支援金を受け取ることはできず、資金調達に失敗ということになります。その反面、リターン提供の義務も生じないため、リスクは小さいと言えるかもしれません。

もちろん、支援した方には、返金されます。

ですが、プロジェクトを起案して、何も形として残すことができない結果となるため、準備に費やした時間や費用などは取り戻すことはできません。

この方式を採用したほうが良いのは、
・目標金額に到達しなければ、リターンの提供ができないプロジェクト
・目標金額に到達しなければ、プロジェクト全体が成立しないプロジェクト
になります。

All-in

・目標金額達成⇒支援金受領及びリターン提供
・目標金額不達⇒支援金受領及びリターン提供

目標金額の達成の成否によらず、支援金を受け取ることができます。同時に支援者に約束したリターンを提供する義務が発生します。

こちらの方式を採用した場合、支援金額が少ないとプロジェクトを実行するための資金が十分でない可能性もあり、リスクを背負うことにもなる。

しかし、支援する側から見れば、確実にリターンの提供を受けることができるため、支援しやすいリターン方式と言えます。

この方式を採用した方が良いのは、
・目標金額に到達しなくても、リターンを提供することができるプロジェクト
・目標金悪に到達しなくても、リターンを提供したいと考えているプロジェクト
になります。

寄付型のリターン

寄付型は、そもそもお返しを求めて行うものではないため、「リターン」とは呼ばないこともあります。寄付型サイトで有名な「Readyfor」では「ギフト」と呼ばれています。

とはいえ、支援や応援をしていただいたままで、「何も無し」というのは礼儀・道義という面で不適切な対応となりますので、一般的には、お礼のメール(手紙)、寄付金がどのように使われたかの活動報告といった形の無形の「リターン」を行うことが多いです。

稀に、購入型のように対価としての返礼品とみなされない程度の「リターン」が用意されている場合もあります。

寄付型のプロジェクトの多くは、NPO法人や自治体、その他社会貢献団体などが行うことができます。

寄付型の中には「控除型」と呼ばれるものがあり、寄付金が所得から控除されるプロジェクトもあります。すべてのプロジェクトが対象ではないので、クラウドファンディングサイトやプロジェクト紹介ページなどを確認しましょう。

まとめ

リターンを決める際に、心がけることは、支援する側の気持ちです。気持ちよく支援していただくために、プロジェクト実行者(起案者)がサービスの一環として、価格帯や種類を複数用意するということが、リターンを決める際の重要な要素となります。

一人でも多くの方に支援していただけるようリターンを工夫するのもプロジェクト実行者の責任です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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