書籍紹介

アドラーの教えから学ぶ『嫌われる勇気』の要約を名言と共に紹介

こんにちは。タケルです。今回は、ベストセラーになった『嫌われる勇気』自己啓発の源流「アドラー」の教えの要約と本書にある名言をキーワードと共にご紹介します。

人は変われるか

まず、確認しておきたいと思いますが、この本はアドラーの教えに基づき述べられたものです。そこで最初に人は変われるかという議論があります。この議論をするにあたり、原因論結果論という考えがあります。

原因論

過去のトラウマか何かの原因があり、それが足枷になって、新しい一歩が踏み出せない、変われないという考えを持つことがあります。つまり、現在の状態は過去の出来事の結果であると捉えて、結果の前には原因となった出来事(トラウマ)などがあるという考え方が原因論です。

この考え方では、現在の状態はすでに過去に決定しているという決定論にも帰着します。トラウマの存在を容認している考え方です。

目的論

原因論に反し、現在の状態を目的としているため、その目的を達成する手段として感情を利用している。つまり、感情を作り出し、捏造することで、目的(現在の状態)を達成しているという考えが、目的論です。これがアドラー心理学の考え方です。

原因論と目的論のどちらが正しいかという議論はありますが、本の中では「われわれは原因論の住人である限り、一歩も前に進めません」と述べています。

変わるということ

上記のことから、人は変われる」を前提に考えよ。というのがアドラー心理学です。そして、「変わることの第一歩は知ることにある」、「答えとは誰かに教えてもらうものではなく、自らの手で導き出していくべきものである」と言っています。

ということは、もし、自分が今、不幸であるならば、自らの手で「不幸になる」ことを選んだ結果である。さらに言うなれば、「あなたはあなたのライフスタイルを、自ら選んだ」ということになります。

もうお分かりではないでしょうか。「ライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるのなら、再び自分で選び直すことも可能」というのがアドラー心理学の考え方です。

悩みの根源は?

悩みの代表といえば劣等感。アドラー心理学は劣等感は客観的事実ではなく、主観的解釈であると言っています。あくまで、劣等感を感じている本人が感じていることであって、客観的に見ることができるものではないということです。

自慢する人は自分の有能さを示しているわけですが、それを「優越コンプレックス」と表現しており、これは偽りの優越感であると言っています。つまり自分の劣等感を隠すために偽りの優越感を利用していると、述べられています。

また、自分は〇〇だからついていないとか、恵まれていないなどと、不幸自慢をする人がいますが、これは相手を支配するために武器として使っているということで、そのような人たちは不幸を必要としているとも述べられています。

アドラー心理学は、上記のような劣等感を抱く根源は、他者を敵とみなし、競争しているからである。そして、その目的は、自分が正しいと確信するための権力争いであると言っています。

勇気を持つこと

勇気が挫かれると、人は直面する人間関係から逃避すると言っています。この人間関係を人生のタスク(仕事のタスク、交友のタスク、愛のタスク)と呼んでいます。確かに困難な仕事に立ち向かう勇気が挫かれてしまえば、逃避しますし、好きな人へ告白する勇気が挫かれれば、その場から逃避するという行動に出るはずです。

では、どのようにして人生のタスクからの逃避を避けるかということですが、アドラー心理学では行動面と心理面で目標を掲げています。

行動面では、「自立すること」「社会と調和して暮らせること」。心理面では、「私には能力がある、という意識」「人々はわたしの仲間である、という意識」。この4つがきちんとできるようになることが必要です。

対人関係の改善

本書では「すべての悩みは対人関係である」と言っています。その対人関係をどのように改善していくかも述べられています。

課題の分離

自分の課題と他者の課題を分離する必要があります。課題を分離する上で重要なポイントは、「自分の課題には他者を介入させないこと」「他者の課題には踏み込まないこと」です。他者の課題に踏み込むことは自己中心的な行いであり、トラブルの原因であると述べられています。

共同体感覚

共同体感覚を持つこと。これが対人関係におけるゴールであるというのがアドラー心理学です。共同体感覚が何かという点についていくつかを要約します。

共同体感覚

・他者を仲間だとみなし、そこに自分の居場所があると感じられること
・自己への執着を他者への関心に切り替えること
・横の関係を築くこと(縦の関係は劣等感を生み出す)
・自己受容すること(できない自分を受け入れる)
・条件なしに他者を信頼すること
・他者に貢献すること

すべての悩みが対人関係であるということは、対人関係を改善することでしか解決はしないということになります。上記の教えをひとまとめにするなら、利他の精神を持ち、問題(課題)の所有者をはっきりさせるということでしょうか。

まとめ

より良い人生のためには、「自分自身で人生に意味を与え(目標)」、「今、ここにスポットライトを当てて今を生きること」であると著者は訴えていると感じます。

そして、勇気を持つために「普通でいること」が最も難しく、悩みに対する最大の解決策であると感じました。

今回も最後までお読みいただきありがというございました。

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