書籍紹介

右脳を鍛えるメリットやその方法と効果は?『右脳思考を鍛える』

こんにちは。タケルです。今回は、右脳を鍛えるメリット、そして右脳の鍛え方、および効果をわかりやすく綴った、早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成氏による「右脳思考を鍛える」を紹介します。

問題意識

右脳を鍛える上でまず、重要になるのが問題意識を持つことになります。問題意識を持たないことには、前に進みません。まず、本書で言われているスパークという現象から触れます。

スパークとは

本書の中では、自分が取り組んでいる、あるいは取り組もうとしている分野、出来事、課題などに対して、常に問題意識を持っていると、その分野に関するある現象に遭遇した時、頭の中にある情報と目の前にある現象が触媒となって化学反応を起こし、ひらめきやアイデアが突然生まれることをスパークすると呼んでいます。

みなさんも、街中で突然アイデアがひらめいたとか、お風呂の中で良いアイデアが浮かんだなどの経験をしたことがあるのではないでしょうか。それがスパークです。

このスパークにより、ビジネスアイデアや新しい商品の構想などが生まれます。問題意識を頭の中で転がしている(考えを巡らせる)と発想の連鎖が生じ、新しいアイデアが出ると、著者は言っています。

ビジネスモデルのスパーク

本の中では例を挙げています。

ひと昔前には小口化というビジネスモデルが生まれ、次々と世に出てきました。月極めだった駐車場がコインパーキングという形で、細かい時間単位で借りれることになったり、購入する必要があったCD,DVDなどが一定期間借りることができるレンタルCDが生まれたりというのがその一例です。

そして、その後、発想の転回をしていく中で、シェアリングエコノミーというビジネスモデルが生まれ、ビジネスはそちらに移行していきました。言うまでもなくカーシェアリングやルームシェアリング、クローゼットシェアリングなどです。

本の中では書かれていませんが、今はさらに転回させて、サブスクリプション(定額サービス)というビジネスモデルへとに移行しているのではないでしょうか。

上記のように、次々とビジネスモデルが生まれていく過程でスパークが起こっています。

成功の復讐

スパークにより、新しいビジネスモデルが生まれ、成功していくこと自体は世の中が便利になり、時代にマッチしたより良いサービスが出現するなど良いことなのですが、ビジネスする側からみた時、気をつけなければならないのが、成功の復讐です。

成功の復讐とは、成功ビジネスが足かせになり、業績が悪化することであると言っています。それは成功している(した)ビジネスに固執し、周りの発想転回によるビジネスの進化に追い越される現象と言えるでしょう。

本書では例を挙げて説明しています。ソニーのウォークマンがいつの間にかiPodに地位を奪われ、そのiPodもスマホにとって変わっていることです。世の中は常に発想の連鎖によって新しいアイデアが、新商品が、新ビジネスモデルが絶え間なく生まれています。

ビジネスが成功していても、発想連鎖を続けるために問題意識を持ち続けることが必要であるということ。そして、私生活、仕事問わず、常に問題意識を持つことで新しいひらめきが生まれるということになります。

アウトプット

問題意識を持ち、スパークさせるためにはまず、情報のインプットが必要になります。

アウトプットのためのインプット

情報のインプットとアウトプットについて、著者の考えは、以下です。

アウトプットとインプット

・情報は整理しないこと。
・覚えないこと。
・検索しないこと。
・データベース化しないこと。

理由としては、入力作業(覚える時間も含め)に長時間を要し、その割にはどれだけ活用(アウトプット)しているかということを考え、実際には入力(インプット)10に対し、活用(アウトプット)は1か2の割合だからです。

この状態では、アウトプットのためのインプットのはずが本末転倒であり、理想の状態はインプットの労力1あるいは2に対し、アウトプットが10になることであると、著者は言っています。

アナログにこだわる

アウトプットを生むには、デジタル機器の利用、紙媒体ではなく、本能重視そして、生活の知恵に頼ることになる。というのが著者の考えです。

具体的には、一次情報を最重要視するということです。一次情報とは、直接会話して聞いたこと、現場で見聞きしたこと、インタビューなどで聞いた情報、議論して得られたこと、つまり自分しか知らない他者と差別化された情報のことです。これらの情報が魅力的で付加価値があり、アイデアひらめき生みます。

さらに、電車内などは情報の宝庫であリ、注意深く観察すれば、世代別習慣、流行、世間の動向、ファッションなどがわかるし、街中では車や店、広告などを通じ情報が得られるということで、「キョロキョロする好奇心」が重要であると言っています。

そして、見聞きした情報は頭の中でチェックし、思い出せない情報は大した情報ではないとして、割り切って構わないとしています。頭の中でチェックする方法としては、とにかく手を動かし、視覚に訴えるということを言っています。

20の引き出し

インプットした情報を活用するための方法として、著者自身が実践している20の引き出しを用意する方法が本の中で述べられています。これは実際に引き出しを用意するのではなく、バーチャル引き出しのことです。この20の引き出しの中に20ずつのネタを収納し、合計400のネタを持つことだと言っています。

ネタの作成方法は、前述したアナログ方法により収集した情報を紙媒体で紙袋に投入し、放置して熟成させ、利用可能なネタのみをバインダーにしておくというものです。熟成させるということが肝心で、しかるべき時に使えるネタを使うことで、ビジネス上の問題解決策を考える際にも、大いに役立つものであり、アイデアが欲しい時などに効果的です。

アナログ思考的ひらめき

本書でひらめきが得られるパターンをいくつか紹介しています。そのパターンは「本を読んでひらめく時」「人の話を聞いた時」「人と話をする中でひらめく時」「自分で頭の中をひっかき回す時」です。そのひらめいたアイデアを育てる方法は、他人にぶつけ、反応を見て、評価されることであると言っています。

そういったことから、デジタルよりもアナログ的方法が勝っていると著者はあくまでアナログ思考を重視しています。

右脳思考

右脳と左脳の連鎖がアイデアを生む

ロジカルシンキングは左脳の仕事と考えられていますが、それだけでは大きな発見はできず、感動的なアイデアを得ることはできない、差別するには右脳が必要であり、以下の連鎖が必要であると言っています。

右脳と左脳の連鎖

・右脳で考え、左脳で整理する
・左脳で発想し、左脳で確認する
・右脳で散らかし、左脳で片付ける
・右脳で発見し、左脳で解決する

アイデアを生む時、考えを巡らせる時などで行き詰まった時は、客観視する必要があり、それは右脳で俯瞰することです。そうすることで、化学反応を起こすことができます。

このようにみていると、人間の脳は非常に便利にできていると痛感します。左脳と右脳の役割を認識し、適切に使うことが個人の責任であると感じます。

自由発想

右脳思考では自由発想が重要です。自由発想とは喜怒哀楽のような感情を重視する。好き嫌いも個性であり、差別化を図る。ということです。「しゃべって、書いて、歩き回る」ことで視点をチェンジすることが、アイデアやひらめきを得ることに重要な点です。

感覚的にも規制なく自由な発想が新しいひらめきをもたらすということは納得できます。

まとめ

クリエイティブな思考は右脳の働きによることは、右脳の働きを書き記した書籍ではよく述べられていることです。しかし、その働きを鍛える(強化する)誰でも取り組みやすい具体的な方法を書き記した本はなかなかありません。

本書で、著者はアナログ的な方法論に徹底的にこだわり、アナログ的な方法こそ右脳を鍛える最良の方法であることを記しました。それを一般人にも取り組めるよう、自身が行っている方法をわかりやすく紹介しています。

何事にも共通して言えることですが、これならできると思った方法から取り組み始めると良いと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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写真引用元⇒https://www.canva.com/

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